広島ドラ3滝田 大野豊流チェンジアップ 大先輩のパームボール参考!球速差50キロ「止まる感じ」

 ブルペンで投げ込みを行う滝田(撮影・畠山賢大)
 現役晩年まで主力で活躍した大野豊氏
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 広島のドラフト3位・滝田一希投手(22)=星槎道都大=が24日、廿日市市の大野練習場で行われている合同自主トレに参加し、初めて捕手を座らせてブルペン入りした。変化球も解禁し、約1週間後に迫るキャンプインへギアを一段階上げた左腕。球団OB・大野豊氏(68)のパームボールを参考にした超遅チェンジアップも披露し、順調な調整具合を見せた。

 糸を引くような鋭い直球に、弧を描くような緩い軌道のチェンジアップ。約50キロの球速差を生かす投球術の一端を滝田が披露した。気温1度の極寒でのブルペン入り。道産子らしく寒さに負けない力強い36球を投じた左腕は「感触的には良かったです。大学時代よりは全然早いペースでやっている中で、今年は一番良い感覚で取り組めていると思います」と充実の表情を浮かべた。

 今年3度目のブルペンにして、初めて変化球も投じた。特に際立ったのがチェンジアップだ。最速153キロを誇る直球を投じた直後に、105キロ前後のチェンジアップを制球。「イメージ的にはスローボール。本当はボールが止まってほしいんですけど無理なので。止まる感じを想像して投げています」と明かした。

 同球種は高校時代から投じていたというが、大学3年時に改良に着手。より球速を落とす握りに変更した中で、参考にした人物がいた。「投げる雰囲気的には広島の大野(豊)さんがパームを投げていた腕の振りで、ずっとやっています」。同氏が宝刀としていたパームボールを投げる映像をユーチューブで見て、リリースのタイミングなどを研究。自身のチェンジアップに落とし込んだ。

 偶然にも大野氏が在籍した広島のユニホームに袖を通すことになった左腕。「めちゃくちゃ縁ありました」と声を弾ませ、“教科書”としていたレジェンドとの対面を心待ちにしている。

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