広島 新外国人2人決定 内野全て守れる万能型、今季3Aで22発のレイノルズ マイナー通算102発のシャイナー

 広島は17日、マット・レイノルズ内野手(32)=前レッズ傘下3A=とジェイク・シャイナー内野手(28)=前マリナーズ傘下3A=の獲得を発表した。契約金と年俸はレイノルズが30万ドル(約4500万円)と55万ドル(約8300万円)、シャイナーが40万ドル(約6000万円)と80万ドル(約1億2000万円)で合意した。背番号は未定。両助っ人は早くもV奪回へ意気込み十分。FA移籍が決定的となった西川の穴を埋め、チームの得点力アップに貢献する。(金額は推定)

 強力打線形成へ、頼もしい男たちの加入が正式に決まった。新外国人補強の第1弾。ともに右打ちのレイノルズとシャイナーは球団を通じ、「広島の街に再度、優勝を届けられるように」と6年ぶりのV奪回に全力を注ぐ心意気を示した。

 レイノルズは内野全てを守れる器用さが武器。今季3Aで22本塁打を放ったように打力も魅力がある。球団首脳は「コンパクトなスイングで(日本野球に)対応できるのでは」と期待を寄せ「守備は心配する部分がなく、一生懸命プレーすると聞いている」とグラウンドでの献身的な姿勢も高く評価した。

 レイノルズは「カープファンが、どのくらい情熱的かを聞いています」と、大声援も心待ちにする。攻守で鯉党を沸かせるシーンが増えるほどチームは勝利に近づくはずだ。

 シャイナーはメジャー経験こそないが、マイナー通算102本塁打。今季はマリナーズ傘下の3Aで30本塁打、105打点と打力を見せつけた。打撃フォームは極端に足を上げないオーソドックスなスタイル。右方向にもアーチを描けるパワーがあり、球団首脳は「得点圏打率が3割あり、(フォームに)変な癖がない。(日本投手の投球に)合わせやすいのではないか」と活躍の青写真を描く。

 守備ではシャイナーは一塁、三塁、外野をこなせる。レイノルズも内野ならどこでも守れる。今季は秋山、菊池、上本、西川とレギュラー陣が離脱する時期があった。両外国人が複数ポジションをこなせるとなれば、レギュラー陣の疲労軽減も可能になる。また、守れるポジションが限定されないことで、起用や戦術面の選択肢が広がるメリットも生まれる。

 新井監督も「縁があって、カープに来ることになった。一緒に優勝を目指して頑張っていきたい」と2人の加入を歓迎した。FA移籍が決定的となった西川の穴を埋める活躍も期待される。今季、チームの得点数はリーグ5位の493。優勝した阪神とは62点の開きがあった。助っ人コンビが得点力アップに貢献し、新井カープ2年目を支える。

 ◆マット・レイノルズ(Matt Reynolds) 1990年12月3日生まれ、32歳。米国出身。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。アーカンソー大から2012年のMLBドラフト2巡目でメッツから指名されて契約。16年にメジャーデビュー。18年からナショナルズ、ロイヤルズ、メッツを経て22年からの2シーズンをレッズでプレー。23年は3Aで115試合に出場し打率.266、22本塁打、90打点。

 ◆ジェイク・シャイナー(Jake Scheiner) 1995年8月13日生まれ、28歳。米国出身。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。内野手。ヒューストン大を経て2017年のMLBドラフトでフィリーズから指名され入団。19年にマリナーズへ移籍。メジャー出場なし。強打が魅力。

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