広島・堂林 超積極「4打席4球で終わるぐらいの気持ちで」 2014年CSは後手に回って後悔「あっという間に終わった」

 広島・堂林翔太内野手(32)が11日、マツダスタジアムでの全体練習に参加し、14日からのCSファーストSを前に攻めの姿勢を強調した。自身のCS出場は2014年、阪神とのファーストS(甲子園)以来。当時の経験をもとに「4打席あったら4球で終わるぐらいの攻めた気持ちで」と積極性を徹底して挑む構えだ。4番筆頭候補の背番号7が打線をけん引する。

 味わった苦い経験をぶつける戦いが目前に迫ってきた。フリー打撃などで調整した堂林はCSファーストSに向け「いいイメージで(14日の)土曜日に臨めるかなと思います」と明るい表情を見せた。

 相手先発は初戦が東、2戦目が今永。東に対して今季16打数5安打で打率・313だが、チームは6試合で4勝を献上した。「コントロールがいいので、追い込まれたら絶対に厳しい状況になる。数少ない甘い球をどれだけ捉えられるか」と攻略の青写真を描いた。

 難敵相手だからこそ重視するのは積極果敢な姿勢。「4打席あれば4球で終わるぐらいの、それぐらい攻めた気持ちではいたい」と球を見て慎重になるのではなく、自ら仕かけて好結果につなげていく構え。その考えは、9年前に経験したポストシーズンを踏まえてのものだという。

 CSの出場は2014年までさかのぼる。甲子園で行われた阪神とのファーストS。初戦は「7番・三塁」で先発出場して3打数1安打。2戦目は代打で1打数無安打だった。チームは初戦を落とし、2戦目はスコアレスの延長十二回コールドで敗退した。

 当時を思い返し「12回だったのに、あっという間に終わった感じ。だから、その経験だけは今回生かしていきたい」と意気込む。肌で感じた短期決戦特有の雰囲気。後手に回れば勝機はない。攻めの気持ちを押し出して、流れを自軍に引き寄せていく。

 今永には今季8打数4安打、2本塁打と両左腕への好相性ぶりが頼もしい。打順に関して新井監督は明言していないが、シーズン終盤は4番を担ってきた背番号7に「堂林も有力な候補だと思う」と期待を寄せた。

 10日のJFE西日本との練習試合では「4番・一塁」で先発出場して4打数2安打。右前と左前に打ち分け、手応えを持ち帰った。戦いの舞台が本拠地になる点も、追い風だ。「(ファーストSを)突破しないといけないと思っていますし、ファンの皆さんの後押しが必ずあると思うので力に変えていきたい」と堂林。一球に全てをささげ、球場全体に歓喜を呼び込んでいく。

 ◆堂林のCS成績 堂林のCS通算成績は出場2試合で4打数1安打、打率.250。出場した2試合は、いずれも2014年のファーストS・阪神戦。この年の広島はシーズン3位でCSの舞台は甲子園。第1戦は「7番・三塁」で先発出場して五回に相手先発・メッセンジャーから中前打を放つなど3打数1安打。第2戦は八回に代打で出場し相手先発・能見と対決。結果は遊ゴロだった。

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