広島・西川 センターへ快音安打 抹消原因の右脇腹も不安なし CSへ「普通に入れたらいい」
「練習試合、広島東洋カープ15-3JFE西日本」(10日、マツダスタジアム)
快音を響かせた。四回1死だ。広島・西川龍馬が中前打を放った。初めて出場した社会人との練習試合は4打数1安打。左翼と中堅守備も安定した動きを見せた。「試合に出たというだけ」とジョークを交えたものの、CSファーストSへ向け順調だ。
7、8日の練習試合は出場せず、じっくり調整してきた。9月上旬に出場選手登録抹消の原因となった右脇腹の違和感はない。
新井監督は「普通にスイングできていたし、走るのも守るのもこなせていた」とにっこり。いつも通りグラウンドに立ち、プレーできたことが何よりの収穫だった。
負けられない戦いが始まる。西川が大切にするのは平常心だ。今季はケガで2度の抹消を味わった。悔しい思いをCSへぶつけたくなっても不思議ではないが、サラリと言った。
「そうやって『ガッ』と気持ちが入っても空回りする。そういうことを考えず、普通に入れたらいい」
喜怒哀楽を出さず一喜一憂もしない。常にフラットな心構えで決戦を迎えるつもりだ。
CSは17年のファイナルSで全5試合にスタメン出場した。短期決戦の雰囲気や難しさも経験している。下克上を成し遂げるために西川が大きな一翼を担う。