広島・中崎 『凡事徹底』若手にCSへ心構え説く 「若い選手が引っ張ってきた。力を発揮すれば戦える」
広島の中崎翔太投手(31)が6日、CSへ向け「凡事徹底」の心構えを説いた。負ければ終わりの短期決戦にも、大切なのは平常心と強調。いつも通りの自分でチームを勝利に導く構えだ。
中崎は「気合を入れたから球が速くなったり、制球が良くなるわけじゃない。今までと変わらずに同じプレーを心がけることが大事。変に意識することなく、投手はガンガン飛ばしていければいいと思う」と力を込めた。
2016~18年のリーグ3連覇など数多くの修羅場をくぐり抜けてきた。5年ぶりのCS出場でも心がけることは不変。緻密に準備し大胆に腕を振る決意を言葉に変えた。
初めてCSに臨む投手陣にも同じ心持ちで臨んでほしいと願っている。優勝こそ逃したが、シーズンを2位で終えられたのは強力なブルペン陣がいたからこそ。
「島内とか矢崎、良吏(栗林)とか、若い選手が先頭に立って引っ張ってきた。それで2位にいるわけだから。力を発揮すれば戦えるし、何も変えないことが一番大事」
山あり谷ありの143試合を戦い抜いた。CS経験のない若鯉もその投球を自信に変え、あとは持てる力を発揮するだけだ。
「ここで野球ができるのが一番のアドバンテージ」と前を向いた。本拠地での一戦。真っ赤に染まるスタンドと大声援を力に変え中崎はマウンドに上がる。