薮田&岡田 カープV戦士が戦力外 ともに現役続行意欲 薮田「次に向けて」岡田「できれば現役を」

 戦力外通告を受けた薮田(左)と岡田
 戦力外通告を受けた岡田(左)は菊池らにあいさつする(撮影・田中太一)
2枚

 広島は5日、薮田和樹投手(31)、岡田明丈投手(29)、三好匠内野手(30)、育成の行木俊投手(22)、木下元秀外野手(22)、中村来生投手(20)に来季の契約を結ばない旨を通達した。17年に2桁勝利でリーグ連覇に貢献した薮田と岡田は現役続行を希望した。また育成の行木、中村来、木下も現役を希望し、三好は今季限りでの引退を決断した。

 やり残したことがある。戦力外通告を受けた薮田と岡田は現役続行に意欲を示した。薮田は「続けるつもり。次に向けて頑張っていきたい」と力を込めた。岡田も「できれば現役を視野に入れている」と前を向いた。

 2人は17年のリーグ2連覇を支えたV戦士だ。薮田は同年に15勝3敗で最高勝率のタイトルを獲得。6月13日のオリックス戦は8回3安打無失点で11三振を奪った投球が最も思い出に残っているという。

 18年以降は登板数を減らし今季は3試合のみ。「(チャンスを)つかみきれなかった」と悔しさを言葉にした。結果は出せなかったが「チーム内を見ても能力、体力で負けてない」。11月のトライアウト参加を予定し、練習を継続していく。

 岡田は17年に薮田に次ぐチーム2位の12勝(5敗)を挙げた。だが、20年からは1軍登板なしに終わり、21年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。

 本格復帰した今季はウエスタン19試合で0勝1敗、防御率6・75。球威復活と課題の制球力アップを目指し、黒田球団アドバイザーの助言を受けながら1軍昇格を目指したが実現できなかった。

 岡田は「リハビリで止まっている形。もうちょっとやれたというのはある」。不完全燃焼の思いが、再挑戦への思いを強くさせている。球団から打診された育成契約は、答えを保留。育成かトライアウト受験かは、家族とも相談して決める。

 カープへ感謝の思いを胸に抱きながら、薮田と岡田は新たな一歩を踏み出す。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス