カープ新井監督 CSは超攻撃的采配 「全く別物」「あっという間に終わる。見極めが大切」

 広島・新井貴浩監督(46)は5日、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加。本拠地開催が決まったDeNAとのCSファーストS(14日開幕)に向けて「レギュラーシーズンとCSは全く別物」と捉え、積極采配で流れを引き寄せる考えを明かした。

 新井監督の目には、真っ赤なスタンドが見えるようだった。前日に2位が確定。念願だったCSファーストSの本拠地開催が決まった。

 「すごいアドバンテージ。私たちもうれしいですし、ファンの方も本当に喜んでくれてると思います。たくさん、マツダスタジアム来て、応援していただきたい」

 満員のカープファンの前で見せるのはもちろん勝利に他ならない。5年ぶりのCS進出。現役時代に何度も短期決戦を経験している指揮官はその戦い方も熟知している。

 「レギュラーシーズンとCSは全く別物だと捉えている。戦い方も変えないといけない。シーズン通りに戦っていては短期決戦は難しい。最終戦で戦ったような形も頭に入れながらプランニングを複数持って戦いたい」

 短期決戦はワンプレーで流れが変わる。展開によって、相手に流れが行きそうなときには、ちゅうちょなく手を打っていく。最終戦となった1日・阪神戦では先発の大瀬良に、無失点ながら三回途中のピンチで大道をつぎ込んだ。攻撃では代打を4人、代走2人と次から次に繰り出した。

 「(CSは)あっという間に終わる。見極めが大切。うまくいっていれば、変える必要はない。流れ的に悪いなと思ったら、思い切ってこっちから動きを出していかないと、気づいたら終わってましたという形になる」

 CSを見据えて、遠藤、玉村の先発候補を第2先発要員に指名。ファームで実際に2番手登板のテストも経験させた。

 「いい投手はチャンスも少ない。“ここだ”となったら、こっちもいい投手を投げさせていても代打で勝負をかけるシチュエーションを頭に入れながら。そもそもチャンス自体が少ない。序盤でも三回とかでもあるかもしれない」

 野間、ターリーとシーズン終盤で続出した故障者も全員戻ってきた。ベストメンバーがそろい、存分に采配を振る条件は整った。超攻撃的采配で短期決戦を勝ち抜く。

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