広島・新井監督が引退する一岡の登板を予告 「最後の勇姿を目に焼き付けて」

 8回、末包が勝ち越しソロを放ち、ベンチで大喜びする新井監督(撮影・田中太一)
 8回、左翼スタンドへ勝ち越しソロを放つ末包(撮影・立川洋一郎)
 試合に勝利しナインと喜ぶ会沢(右)=撮影・中田匡峻
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 「広島東洋カープ2-1阪神タイガース」(30日、マツダスタジアム)

 広島は両軍無得点の六回に会沢の適時打で先制。しかし、先発の九里が七回にミエセスに同点打を浴び振り出しとなった。

 八回には末包の11号ソロが飛び出し再び勝ち越し。最後は栗林が締めて勝利した。

 新井貴浩監督は決勝弾を放った末包について「末包さん、素晴らしいホームランでしたね。ちょっと体勢は崩され気味だったんですけども、すごいパワーでしたね。もう少しベース早めに回ってほしいですけどね。ハハハ」と笑顔で振り返った。

 早出特打では自ら身ぶり手ぶりで指導。「フォーム的なものは何も変える必要はないよと。ただ、自分が現役の頃に経験してたこと、経験したことを少しちょっと伝えただけなんで」と説明。

 CSに向けても良いアピールが続き「(ベース一周が)もう長い!あいつ。もうはよ回れ!って言った。それは冗談、冗談。ほんといいアピールを続けてくれていると思いますよ、今日も。いいホームランだったですね。いいもの見せてくれています、ずっと」と笑わせた。

 「特にみんなを集めて話をしたというわけではないんですけども、みんなプレーする姿を見たらこちらも伝わってきますし、何より最後のプレー、栗林もちょっとヒヤッとしたんですけども、後ろに飛び込みましたし、また矢野もね、素晴らしいプレーでしたね。そういう最後のプレーっていうのがみんなの何とかここでクライマックスをやるんだという気持ちが凝縮された、そんなプレーだったと思います」と、九回2死から飛び出した矢野のビッグプレーを絶賛した。

 いよいよ1日・阪神戦は今季の最終戦。「最後ね、もちろん勝って終わりたいと思いますし、またね、これまですごい頑張ってくれたイッチー(一岡)がね、明日投げますので、明日最後の勇姿をね、皆さん目に焼き付けてもらいたいなと思います」と2位は確定していない状況だが、展開にかかわらず引退する一岡を登板させると明言した。

 シーズン終盤に入って、坂倉から会沢に起用の比重が高まっている点については「サクもね、捕手に戻って久しぶりのシーズンなんですけど、成長して頑張ってくれてるんですけど、捕手ってやっぱり経験が一番大切なポジションなんで。だからやっぱり自然とそういうふうになっていきますよね。またそういうのを見てサクも勉強してくれてると思いますし、捕手って打てばいいってものじゃないので。っていうところですかね」とした。

 DeNAも勝利したため、1ゲーム差は変わらなかった。

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