広島・デビッドソン 意地のタイムリーで11打席ぶりH 研究重ね試合前には新井監督と話し合い

 「横浜DeNAベイスターズ3-1広島東洋カープ」(24日、横浜スタジアム)

 広島のマット・デビッドソン内野手(32)が意地を見せた。東の前に六回まで二塁さえ踏ませてもらえない。苦しい中、七回1死から西川が右線二塁打で初めて得点圏に進んだ。ここで助っ人は冷静に分析して打席に入った。

 「得点圏に走者がいたので1点でも得点したい場面。相手投手はチェンジアップが得意。必ず来るだろうと思ってゾーンを高めに設定して、しっかりとバットを振り抜きました」

 2球連続でチェンジアップに空振りしていたが、3球目わずかに浮いてきたところを逃さず、中前にライナーではじき返す。自身11打席ぶりの安打が貴重な適時打になった。

 この日も試合前、打撃練習の際に新井監督と話し合うシーンが見られた。日々、より良い打撃を求めて研究を重ねている。その成果か、8月は打率こそ・210とまだまだ低いが5本塁打10打点と好成績を挙げている。

 来日1年目のシーズンも残り29試合。

 「チームには勢いがある。十分に1位を狙える位置だと思う。自分としてはしっかり振ってヒットを打つこと。それが結果的にホームランになればいい。できることを最後の1試合まで諦めずにやっていきたい」

 奇跡の逆転優勝へ、強くバットを振り続ける。

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