広島が阪神のマジック点灯阻止!3点ビハインドをひっくり返し6連敗でストップ 新井監督「ウチらしく全員で」

 6回、勝ち越し適時打を放った小園は塁上で雄たけびをあげる(撮影・田中太一)
 1回、同点2ランを放ち野村に迎えられる小園(撮影・田中太一)
 6回、同点ソロを放ったデビッドソンとタッチを交わす新井監督(中央)=撮影・立川洋一郎
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 「広島東洋カープ7-6阪神タイガース」(15日、マツダスタジアム)

 広島が逆転勝ちで連敗を6でストップ。敗れれば阪神に優勝マジック「29」が点灯する中、意地の1勝だ。

 序盤から苦しい展開を強いられた。初回に先発・大瀬良が森下に先制2ランを被弾。すぐさま小園の2ランで試合を振り出しに戻すも、三回に再び森下に勝ち越しの2点二塁打を許すなど、4回5失点で3戦連続の背信投球。6連敗中の悪い流れを引きずるかに思えた。

 それでも五回に西川、会沢の適時打で1点差に迫ると、六回はデビッドソンの12号ソロで試合を振り出しに戻した。そして14分間の中断を挟み、小園&西川が連続適時打を放ち、一挙3点を奪って試合をひっくり返した。新井監督も「あそこは本当に粘って粘って」と12球目をタイムリーにした4番に最敬礼だ。

 七回は栗林、八回は島内が無死二、三塁のピンチを招きながらも、気迫の投球。佐藤輝、代打・糸原を連続三振に仕留め、最後は代打・原口を詰まらせての遊ゴロ。その瞬間、右腕は雄たけびを上げて力強く拳を握った。

 最終回は13日の中日戦で連続被弾をくらい、サヨナラ負けを喫した守護神・矢崎が1点差に迫られながらもリードを守った。

 崖っぷちに立たされた中で価値ある1勝をもぎ取った広島。新井監督は「ウチらしく全員で止めた1勝」と笑みを浮かべた。まだまだセ・リーグの炎を消すわけにはいかない。そんな意地が詰まった逆転ゲームだった。

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