カープ大瀬良 阪神M点灯阻止へ背水登板「責任を全うできるように」 近本&中野の「1、2番」要警戒

 広島は15日からマツダスタジアムで首位阪神との3連戦に臨む。14日は投手指名練習が同球場で行われ、初戦の先発マウンドに上がる大瀬良大地投手(32)は背水の覚悟で臨むと意気込んだ。敗れれば、阪神に優勝へのマジック「29」が点灯する。前回から中8日でのマウンド。マジック点灯を阻止し、新井鯉の反撃ムードを高めるため、エースが責任を果たす。

 大瀬良の表情は一段と引き締まっていた。首位・阪神との直接対決3連戦は、シーズンの行方を左右すると言っても過言ではない。黒星を喫すれば自力Vの可能性が消滅し、阪神に優勝マジック「29」がつく。負けられない戦いだ。

 「先を見ても、後ろを振り返っても仕方がないので、まずはあす(15日)を、みんなで取れるようにやっていきたい。責任を全うできるように、しっかり頑張りたい」

 前回登板は6日・巨人戦。新井監督には同戦前から今回の阪神戦先発を告げられていた。指揮官は8月中旬が勝負どころと言ってきた。大一番だからこそ大黒柱に託した形だ。

 調整期間が8日あったことで体のメンテナンスにこれまで以上に時間を充て、トレーニングの強度を上げた。フォームの微調整もした。「やれること、考えられることは全てやってきた」。あとは大一番で力を出し切るだけだ。

 10連勝中の猛虎。立ち上がりに、勢いに乗らせないことが重要になる。カープは5敗1分で終えた前カードのヤクルト、中日の6連戦で二回までの失点が5試合を数えた。我慢の投球をして、味方打線の援護を待ちたい。

 相手打線の得点力をそぐために警戒するのは近本、中野の1、2番だ。特に近本には今季3打数2安打の結果を残されている。

 「1、2番を出すか出さないかで大きく変わってくるでしょうし、中軸にいかに走者をためずに回して勝負できるか」

 今季の阪神戦登板は一度。7月30日の対戦では六回、近本に右前打後、森下に2ランを浴びた。相手の攻撃ムードを抑えるためにも1、2番からのつながりを分断したい。

 引き分けを挟み6連敗でバトンを受けた。流れを変え、阪神に食らいつくために大事な3連戦初戦になる。最後に大瀬良は思いを言葉に変えた。

 「監督も『どんと来い』とおっしゃっている。僕たちも現実を受け止めて、前に進んでいくしかない。自分たちの野球をやれるように意識していきたい」

 勝利へ道を、その右腕で切り開く。

 ◆広島が15日からの首位・阪神との直接対決で1敗、もしくは2分けした時点で、阪神に優勝マジック「29」が点灯する。

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