広島投壊11失点大敗 6カード連続屋外球場で疲弊化 新井監督「投手陣は苦しい。野手陣が援護したい」 首位と4・5差に

 「東京ヤクルトスワローズ11-5広島東洋カープ」(9日、神宮球場)

 広島はヤクルトに13安打11得点を許して大敗した。先発の森翔平投手は、北村に満塁弾を浴びるなど4回6安打8失点でKO。後を受けた河野、ケムナも失点を重ねた。6日の巨人戦は13失点し、8日には5点を奪われるなどこの試合を含め3試合で計29失点。球団通算9900試合目を白星で飾れず、2年連続でヤクルト戦でのビジター負け越しも決まった。3連敗で首位・阪神とのゲーム差は4・5に広がり、ここが踏ん張りどころだ。

 左翼席へ打球が突き刺さった。歓声が球場を包む中、森はがっくり肩を落とした。三回、3点を失ってなおも1死満塁。北村に甘くなったチェンジアップを捉えられ、プロ初安打となる満塁弾を許した。点差を8点に広げられた痛恨の一発だった。

 「試合を壊してしまった。そこが一番悔しい。踏ん張れなかった」

 立ち上がりから制球が定まらない。先制点を許した二回は、真ん中に入ったカーブを先頭のサンタナに二塁打されたのがきっかけだった。7失点した三回もボール先行の苦しい投球が続いた。

 自身3連勝で臨んだ一戦は、4回6安打3四死球8失点。自己ワーストの失点で喫した2敗目に「取れるアウトだったり、余計な四球だったりが大量失点につながった」と声を絞り出した。

 中継ぎ陣も、負の連鎖にのみ込まれた。五回から登板した河野は先頭の村上に21号ソロを被弾するなど2失点。六回はケムナが1点を奪われた。6日の巨人戦は13失点し、8日のヤクルト戦は5点を失っていた。この日の11失点を含め、3試合で計29失点と投手陣が踏ん張りきれない。

 この試合が今季101試合目。後半戦は、このカードで6カード連続屋外球場での戦いとなった。本拠地での試合ではグラウンドでの練習時間を短くしたり、練習開始時間を遅らせたりと、コンディション調整を行ってきた。それでも連日の猛暑日や移動などで疲労は蓄積する。

 今が正念場だ。新井監督は「夏場はどうしても、投手陣は苦しいと思うから。何とか点を取って、野手陣が援護してあげたい」。あらためてチーム一丸を強調し、全員で戦い抜くと力を込めた。

 球団通算9900試合目で敗れて阪神が巨人に勝利したため、首位とのゲーム差は6月26日以来となる4・5差に広がった。15日からは本拠地で阪神との直接対決3連戦が待つ。差を縮めて臨むためにも、同一カード3連敗は避けたい。

 10日の予告先発は床田。頼れる左腕が勝利への道を切り開いてくれるはずだ。

 ◆広島、敵地ヤクルト戦2年連続負け越し 広島は今季ヤクルト戦のビジターが1勝7敗となり、昨年の5勝8敗に続き2年連続ビジター負け越しが決定。ホームでは9勝0敗と既に勝ち越している。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス