広島・デビッドソン Gキラー発揮の来日初適時打 対巨人戦5戦連続打点 「正しい方向に行っている」
「巨人4-3広島」(29日、東京ドーム)
バットから伝わる心地よい感触が全身を貫いた。みんなの願いに応えた広島のマット・デビッドソン内野手。自分でホームベースを踏む本塁打もいいが、得点の瞬間を一塁ベース上から見届けるのも悪くない。チームは敗れたものの、今季23試合目で来日初適時打。「(初適時打は)気付いていた。追加点を挙げることができて良かった」と振り返った。
同点の三回2死一、二塁。「いつもと一緒の感覚。打てる球、ベース上に来る球を待っていた」と、カウント2-2からグリフィンのチェンジアップを中前へ運んだ。すでに5本塁打と二つの犠飛を記録していた新助っ人が一時勝ち越しとなる快音を響かせた。
これで今季10打点目となり、そのうち6打点が巨人戦。同戦では7日の試合から5試合連続で打点をマークしており、前夜も本塁打を放つなど“キラー”ぶりが頼もしい。
現在は足を上げる高さを、低くする取り組みに注力。試合前の打撃練習中には新井監督と言葉を交わし、その取り組みを継続するよう背中を押された。それを受けて本人は「正しい方向に行っていると思う。コーチングをしていただいて、非常に助かっている。その形で今の状態があると思う」と感謝。ここから上昇カーブを描く。





