広島ドラ5河野 5戦6イニング0封 勝ちパターン入りまた前進 新井監督「安定感がある」
「オープン戦、広島1-2オリックス」(18日、マツダスタジアム)
広島のドラフト5位・河野佳投手(21)=大阪ガス=が勝ちパターン入りに向けて、アピールを継続した。オリックス戦の五回に登板し、1回を三者凡退。これで今春の対外試合は、計5試合に登板して6回無失点と好投が光る。加えて、無四球と制球力の高さも示す右腕。開幕1軍入りを目指し、さらに存在感を示していく。
日を追うごとに信頼度が増している。河野は勢いに乗り始めた相手打線を難なく料理。わずか9球で3つのアウトを奪い、自軍に流れを引き寄せた投球が実に頼もしく映った。「ゾーンにしっかり投げて、ストライク先行のカウントにしていこうと心がけていた」と、テンポ良く上位打線を片付けた。
先頭の宗は4球目で捕ゴロ。続く中川圭は2ボールから二飛、最後は杉本を1ボールからのカットボールで遊飛に仕留めた。これで今春の対外試合は計5試合で防御率0・00。失点どころか、1つの四球も与えていない。
安定感を誇る要因は自身が掲げるテーマ。「一発(本塁打)の怖さもあると思うけど、ゾーンの中で勝負することが今年の自分のテーマ。怖がらず、どんどん(ストライクゾーンの)中で攻めていこうと思っている」と強気の姿勢は崩さない。無四球には「あまり気にしてなかったけど、そこは自分の持ち味。これからも継続できたら」と、うなずいた。
好投を続ける右腕に新井監督も「安定感がある。落ち着いている」と高評価。「最終的には、そこ(勝ちパターン)を目指すのが一番だと思うけど、まずは任せられたところをしっかり抑えられるように」と河野。1年目から、ブルペンに欠かせないピースとなる。