中日・根尾投手転向の背景 荒木コーチ「僕はショックだった」宮本慎也氏「この癖、結構直らない」

 元ヤクルトで野球評論家・宮本慎也氏が26日までに配信されたYouTubeチャンネル「野球いっかん!」で、中日・荒木雅博1軍内野守備走塁コーチと対談した。

 宮本氏は大阪桐蔭時代の根尾のプレーを見て、その素質に惚れ込んでいたという。ドラフトではヤクルトも1位指名したが、くじ引きで中日が交渉権を獲得。宮本氏は親交のあった荒木コーチに「お前頼むぞ」と、球界のスター候補の育成を頼むほどだったという。

 宮本氏の視点では「3年くらいかかる」と見ていたそうだが、中日ではチーム方針で遊撃、外野を転々。絶大な人気と期待が周囲の焦りを生んだとし、「球団も使いたいっていう風になるので。じっくりいけなかった。彼にとっても不運」と、“野手根尾”の3年半を振り返った。

 また攻守両面での課題や癖を指摘。打撃はテークバックした際に左肘が後ろに入る癖に触れ、「これだけは直さないとプロの速い球は打てない。ヘッドがずっと残るバッターと、(肘が)後ろに入るバッター。この癖、結構直らない」とした。

 荒木コーチも遊撃根尾の守備面での課題を認識。「3年、4年は土台を作っていかないとね」と話していたという。その中で、外野、投手転向となり「僕はショックだったんです。初めてコーチになった時、根尾を見て、一年で外野にいっちゃってウワーッと責任を感じる」と落胆の様子をうかがわせた。一方で今年、投手根尾が巨人・岡本和から三振を奪った場面などについて語り、「あの子が活躍することが一番」とうなずいた。

 宮本氏はPL学園の先輩、立浪監督とキャンプで話した際、「外野を今やらせてるけど、もし、うまくいかなかったらピッチャーがいいんじゃないかなと思ってる」とも聞いていたという。投手として本格的に取り組む来季以降へ、「活躍することが根尾の近くの人もドラゴンズファンもそうだし、プロ野球ファンも幸せな気持ちになる。ピッチャーで成功してほしい」と願った。

 「野球いっかん!」はモデル田中愛梨らが宮本慎也氏や中村武志氏、野球界の名選手やOBを招いてトークするYouTubeチャンネル。

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