カープ遠藤 2軍戦4回0封で開幕ローテ当確 視察の新井監督「もちろん、そうでしょう」

 5回から登板し、4イニングを無失点に抑える好投を見せた遠藤
 教育リーグの視察に訪れた新井監督(撮影・北村雅宏)
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 「教育リーグ、オリックス3-1広島」(7日、杉本商事バファローズスタジアム舞洲)

 広島・遠藤淳志投手(23)が7日、開幕ローテーション入りを決めた。この日、教育リーグ・オリックス戦(杉本商事BS)に登板し、4回1安打無失点の好投。これで対外試合は10イニング連続無失点と、抜群の安定感を見せる右腕。視察に訪れた新井貴浩監督(46)は、当確を口にした上で2桁勝利にも太鼓判を押していた。

 練習休日にもかかわらず、視察に訪れた新井監督。試合後の表情は明るかった。遠藤の開幕ローテ入りについて迷わず「もちろん、そうでしょう」と当確を明言した。

 五回から4イニングを1安打無失点。力強い直球を中心にカーブ、チェンジアップと、どの球種でも勝負できる自在の投球で、若手中心のオリックス打線を翻弄(ほんろう)。格の違いを見せつけた。これで対外試合は3試合10イニング連続無失点となった。

 遠藤は「結果が付いてきているので、それが自信になってしっかり腕が振れているのではないかと感じます。このまま天狗(てんぐ)にならずに、やるべきことをやって成長していけたら」と振り返った。

 チームにとっても朗報となった。開幕ローテは5年連続開幕投手を決めた大瀬良は順調だが、4本柱と期待される九里は結果が出せず、手術明けの森下、骨折から復活を目指す床田と不確定な要素が大きい。候補には、この日に先発したアンダーソンをはじめ、玉村と森の左腕に、ドラフト3位・益田(東京ガス)、5位・河野(大阪ガス)などの名前が挙がるが、決め手を欠く状況が続いていた。

 昨季も開幕ローテ入りを果たしながら4勝7敗に終わった。毎年目標に掲げる規定投球回数と2桁勝利。今度こその思いからたどり着いたのが体重増だった。昨季シーズン終了時の82キロから現在は88、89キロ前後。増えた体重が球威となって表れていると実感する。実際、開幕前の時期で昨季のMAXを上回る149キロを計測した。

 「意識してスピードを出すという感じではなかったので、体重がしっかり乗ってボールに力が伝わっているのかなと感じました」

 開幕ローテを勝ち取り、フル回転すれば規定投球回数のクリアは十分可能。2桁勝利についても指揮官は「普通にできる。そのくらいの能力を持った投手。期待しています」と太鼓判を押した。

 あとは開幕を待つばかり。遠藤は「去年よりもおととしよりも、数字を気にしながら力み過ぎずに投げていきたい」とあふれる自信を抑えるように話した。

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