カープ福地2軍打撃兼走塁コーチ 盗塁増やす!今季球団ワースト26は「少ない」

 広島の来季、2軍打撃兼走塁コーチに就任する福地寿樹氏(46)が28日、マツダスタジアムで就任会見に臨み、カープ伝統の機動力野球復活へ強い意欲を見せた。ヤクルト時代の08、09年に2年連続で盗塁王に輝くなど通算251盗塁。その経験と技術を若鯉に注入し、“走る野球”復活へつなげる。

 18年ぶりの古巣復帰。福地新コーチは「久しぶりの赤いユニホームなので、本当にわくわくしています」と胸の高鳴りを抑えきれない様子だった。

 新井新監督から「若手の育成とチームの底上げを、ここで力を貸してください」の連絡に一瞬、悩んだというが力になりたいとの思いが勝った。肩書は2軍打撃兼走塁コーチ。走塁担当が守備を兼任しないという異例の役職。カープ伝統の機動力野球の復活と攻撃力アップを託された。

 「盗塁はちょっと少ない。そこを追求したい。スタート切れないよりは切れたほうが選手の評価としても相手から見ても絶対イヤだと思う。全員がスキを見せたらスタートが切れるというふうにできたら戦力的にはものすごい力になる」

 広島に在籍した1994年から2005年まで、俊足を生かし代走から出番を増やしていった。西武に移籍して外野でレギュラーを獲得。ヤクルトに移籍して盗塁王のタイトルを2年連続で獲得した。足のスペシャリスト。広島は今季チーム盗塁数26と球団ワースト記録を更新。2軍もリーグ最下位の47盗塁。跡形もなく消え去ったカープ伝統の“足を使った野球”を復活への思いは強い。

 「改善しないといけない。まずスタート切るところから始めて、成功につながるようにしたい。選手のことをしっかり見て話をしてからだと思います」

 ヒントは昨季までコーチを務めたヤクルトにある。

 「イメージはできています。選手に意欲がないと体は絶対動かない。村上も最初、そうでした。“いかせてください。スタート切っていいですか”と。彼は毎年、十何個走る選手になってますから」

 ヤクルト・村上は決して、足が速いほうではないが3年連続で2桁盗塁を記録している。盗塁には足の速さだけでなく、相手のスキを突く洞察力、何より走る意欲が大事だと話す。

 「先輩方が築き上げてきたもの。チームカラーというのはこれから先も引き継いでいくものだと思っている」

 伝統の復活へ2軍から変えていく。

 ◆福地寿樹(ふくち・かずき)1975年12月17日生まれ、46歳。佐賀県出身。現役時代は右投げ両打ちの内、外野手。杵島商から93年度ドラフト4位で広島に入団。06年にトレードで西武移籍。08年にFAの人的補償でヤクルトへ。08、09年に盗塁王。12年に引退後はヤクルトの外野守備走塁コーチなどを務めた。

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