カープ田村 飛躍予感の2戦連発 来季こそ1軍へ「バットにボールが、かむようになってきた」
「フェニックスリーグ、広島11-7日本ハム」(21日、天福球場)
広島の田村俊介外野手(19)が21日、みやざきフェニックス・リーグの日本ハム戦(天福)で2試合連続本塁打を記録した。八回に右中間へ突き刺し、長打力をアピール。20日のヤクルト戦でも3ランを放っており、状態は上向き。来季の1軍デビューを目指し、存在感を高めていく。
一直線に伸びた打球に田村の成長が詰まっていた。来季の飛躍を予感させる2試合連続アーチ。今リーグ2本目の本塁打に「バットにボールが、かむようになってきた」と手応えを持ち帰った。
先頭で迎えた八回。斉藤の初球ストレートを完璧に仕留めて、右中間へ突き刺した。「真っすぐから入っていこうと思っていた」という狙い通りの一発。20日のヤクルト戦では四回に右越え3ランを放っており、2戦連発。「しっかりはじき返せた」と笑顔だ。
快音が続く要因は9月末からの取り組みが奏功している。以前は構える際に体が前傾姿勢になり「遠回りするスイングになっていた」と明かす。体に食い込んでくる右投手のスライダーにバットの軌道が合わず「当たってもファウルにしかならず、悩んでいた」。体を起こした状態でのスイングを心掛け、足を上げた時に右肩が回って捕手方向に入り、投手に背中が向く癖も修正。その成果が徐々に打席で表れている。
今季は2軍で43試合に出場。打率・185、0本塁打、11打点で1軍出場はなかった。チームは20日のドラフトで、育成を含めて3人の外野手を指名した。「(外野手は)今でも多いけど、3人増える。今年以上に頑張らないと」。来季で2年目。飛躍へのきっかけを宮崎の地でつかむ。