広島・佐々岡監督 KO続く大瀬良の10・2先発を明言「自分が開幕任せたので」

 広島の佐々岡真司監督(55)が26日、マツダスタジアムでの全体練習後に取材に応じ、今季最終戦となる10月2日の中日戦(マツダ)に大瀬良を先発させると明かした。エースは前回23日の阪神戦で2回4失点で降板するなど直近3試合は本来の投球ができていないが、復調を信じて大一番を託す構えだ。

 佐々岡監督は静かな口調の中に思いを込めた。今後の大瀬良の役割を問われたときだ。報道陣の先発か?の質問に「うん」と言ってうなずき、「自分が今年もエースとして開幕を任せたので。信用して投げさせます」と言い切った。今季最終戦となる10月2日・中日戦の先発が決まった。

 大瀬良を4年連続の開幕投手に指名して今季をスタート。右腕は期待に応え3、4月の月間MVPを獲得するなど勝ち頭としてチームを支えた。

 ただ、5月下旬以降は2度の出場選手登録抹消があった。8勝9敗、防御率4・72。前回23日の阪神戦は制球力などを欠き2回5安打4失点で降板した。直近3試合はいずれもKOをされている。

 指揮官はシーズンを通して大瀬良を信頼してきた。好不調の波はあったものの、その思いは不変だ。

 3位・巨人とのゲーム差は0・5。残り3試合で逆転CSを目指す。29日からのヤクルト2連戦は森下、九里が先発する見込みだ。2人がつなぐバトン。エースに指名した大瀬良のたくましさに期待し、最後までバトンをつなぎきってくれると信じている。

 大瀬良はチームの思いに応える覚悟。「責任を持って全うしたい」と前を向いて力を込めた。

 フォームの微調整などを行いながら心掛けるのは精神面の充実。「ここまで来たら、あまり細かなことを考えても仕方ない。しっかり体を整え、良い精神状態で臨めるのが一番良いかなと思います」。自信を持って腕を振り抜くだけだ。

 4年ぶりのAクラスを目指す戦い。大瀬良が大黒柱としての存在感を示し、CS切符をつかみ取る。

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