広島・森下 自己最多11勝お預け 今季ワースト5四球3イニング連続満塁も耐え2失点

 「ヤクルト5-4広島」(23日、神宮球場)

 広島・森下は三塁ベンチから村上の逆転3ランを見上げるしかなかった。この瞬間、自己最多11勝目の権利は消えた。

 試合開始時点でナイターにもかかわらず気温30度超。厳しいコンディションの中、初回に3点の援護をもらい燃えた。その裏を三者凡退。三回は2死満塁のピンチもサンタナを見逃し三振に斬るとグラブをたたくガッツポーズも飛び出した。

 四回2死満塁から山崎に適時打で22イニングぶりの失点。それでも動じず追加点は許さない。

 心配なのは五回1死一、二塁から内山壮に四球の場面。アクシデントによる治療で一度、ベンチに下がった。すぐにマウンドに戻ったが、長岡に犠飛。代打・青木を空振り三振に斬ったところで降板となった。

 今季自己ワーストの5四球が示す通り制球に苦しんだ。

 「カード頭ですし、もう少し長いイニングを投げたかった。後ろの投手には本当に申し訳ないと思う。簡単に出した四球も多かった。そこがダメだった。今日に関しては一番…全然ダメでした」

 反省の弁ばかりが口を突く。アクシデントについては多くは語らなかった。

 先発は大瀬良、床田、アンダーソンが離脱中。野手もコロナ禍で主力を欠く。若き右腕への期待は大きくなるばかりだが、耐えるしかない。

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