【石原慶幸氏の眼】カープはベスト布陣で迎える今季最大の勝負どころ
「広島5-7阪神」(7日、マツダスタジアム)
広島は3カード連続負け越しで、借金は最多タイの「6」に逆戻りした。前夜のサヨナラ勝ちの勢いは続かなかったが、デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏は打線に「一つの形」を感じ取り、チーム一丸で一層の奮起を求めた。
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オールスターを挟んで苦しい星取りが続く広島だが、マクブルーム、西川が戦列に戻ったことで、打線としては一つの形ができたように感じる。
残り40試合となって、いろいろ試していくという時期ではなくなっている。西川を、予定より早めて1軍に合流させたことからも、このタイミングで「これで行く」と勝負を懸けたベンチの意志が伝わってくる。
長野がアクシデントで外れたことは、チームにとっては厳しいが、マクブルーム、西川に加え上本らも再合流し、メンバーに厚みが増した現状は、ベストに近い布陣で戦えると言える。
6日のサヨナラ勝ちもそうだが、この日もしっかりと打線が機能して得点に結びついている。
その得点力を生かし、現在の逆境を跳ね返し、確実に勝利に結びつけていきたい。選手たちは理解していると思うが、さらなる一丸の戦いが求められる、今季最大の勝負どころに差し掛かっている。