広島・秋山 待ってました鯉1号 日本で1036日ぶり 内角145キロ完ぺきに捉えた

 1回、右中間に先制2ランを放ち、ナインとタッチを交わす秋山(撮影・西岡正)
 1回、右中間に先制2ランを放つ秋山
 1回に移籍後初本塁打となる2ランを放ち、レフトスタンドに一礼する秋山(撮影・伊藤笙子)
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 「巨人3-6広島」(15日、東京ドーム)

 広島・秋山翔吾外野手がNPB1036日ぶりのアーチをかけた。

 初回1死二塁。山崎伊のフルカウントからの8球目、内角145キロを完ぺきに捉え右翼スタンドに運ぶ1号2ラン。本人は「頭だけ越えてくれって全力で走っていました」という当たりだったが、打球音を聞けばスタンドはもう確信していた。

 開幕から東京ドームで5戦全敗のチームに勇気を与える一発になった。

 「初回は僕が来てからも点が入ってなかった。そういうところでいい1本になったかなと思います」

 7試合25打席目で飛び出した移籍初本塁打。メジャーでは本塁打がなく、西武時代の2019年9月13日・ロッテ戦以来。西武時代に100打数32安打の打率・320、3本塁打8打点と得意にした東京ドームで記録した。

 前日14日のDeNA戦、マツダスタジアムで初安打を放った際には大歓声がわき起こった。「こういう瞬間のためにやっているなと、すごくありがたかった」。そこまで18打席無安打。さすがの安打製造機も「苦しい時間ではありました」と振り返った。

 快音を響かせるたびに、輝きを取り戻していく背番号9。“秋山効果”がチームを快進撃へと導いてくれる。

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