カープ助っ人は阪神キラー マクブルーム決勝10号 好相性の甲子園で3発目
「阪神0-3広島」(7日、甲子園球場)
七夕の夜、広島4位転落の危機を救ったのはライアン・マクブルーム内野手(30)とドリュー・アンダーソン投手(28)の助っ人コンビだ!マクブルームが二回に10号先制弾を放つと、アンダーソンは8回無失点の好投でチーム今季10度目の完封勝利に貢献。8日からは秋山翔吾外野手(34)も1軍に合流。この勢いで一気に突き進む。
七夕のロマンチックなストーリーは知らない。それでも、左中間スタンドへと掛けた放物線は、カープファンをうっとりさせるには十分だった。
二回先頭からマクブルーム。2ボールから桐敷の高めに浮いてきた146キロを完ぺきに捉える先制弾。来日1年目で2桁本塁打に届く10号ソロとなった。
「2ボールになったところで積極的に打っていこうと思った。とにかく甘い球がきたら、しっかりと振れるようにと心がけて、真っすぐに絞って、絞っていた真っすぐが来ました」
右翼から左翼へと浜風が吹く甲子園は大好きな球場だ。6試合で23打数9安打の打率・391、3本塁打、5打点と好相性。3発はいずれも先制弾。チームの勝利に直結する一打となっている。
これで7月に入り、5試合で3発と量産態勢に入った。
「自分は本塁打打者であるとか全方向に打つタイプとかラベルを張るのは嫌なので、試合の中でできることをやる。二塁打を打つべきところでは二塁打を打つ、本塁打が出る時には出るし、とにかく試合の中では闘争心を持って1試合1試合やろうと思って臨んでいます」
打撃好調な時期を迎えても「変わっていない」と言い切る。振り返れば、来日時から「良い時もあれば悪い時もある。それが野球。一つ言えることは一生懸命プレーする。これだけは約束できる」と言い続けてきた。そこに一切のブレはない。
1-0のままで進んでいった試合。追加点のほしい九回は、先頭で追い込まれながらも粘って左前打。代打・松山の適時打へとつないだ。時にフルスイングで、時に出塁することに集中し、チームが勝つために最善と思うプレーに徹する。
8日からは秋山が1軍に合流し、スタメン出場する。
「間違いなく素晴らしい選手なので、彼のような選手がチームに加わることは戦力になる。彼が来るのであれば楽しみ」
勝利というファンの願いをかなえた4番。強くなるチームの未来を確信していた。