広島・森下 粘投115球報われず 6回9安打2失点も4敗目、交流戦初星ならず

 「西武2-1広島」(11日、ベルーナドーム)

 粘りの115球は、最後まで報われなかった。広島・森下は6回9安打2失点で4敗目を喫して、自身2度目の3連敗。「ゲームをつくれてないので本当、申し訳ないです」と悔しさを押し殺しながら、敗戦を受け止めた。

 初回2死から3番・オグレディに右越えソロを被弾。二回は1死二塁から古賀に左翼線適時二塁打を浴び、追加点を許した。ただ二回までで49球を費やすも、三回以降は西武打線に得点を与えなかった。序盤は抜け球が多かったカーブも、回を追うごとに制球。尻上がりの投球で味方の反撃を待った。

 毎回の9安打と攻め込まれながら、試合を壊さない。最後のイニングとなった1点ビハインドの六回は2死一、二塁で若林を空振り三振。全球150キロ台の直球を投げ込み、意地を示した。

次こそ白星を

 だが交流戦3試合目の登板で勝利投手にはなれず、交流戦初勝利は来季へ持ち越しとなった。前々回のソフトバンク戦から3戦連続で被弾するなど課題もある一方で、打線の援護に恵まれない登板が続いている。「本当、チームに貢献できていないですし、次頑張りたいです」と必死に前を向いた森下。敗戦によって消えかかった手応えは、かすかに残る。黒星の痛みに耐え、次のマウンドで潮目を変える1勝をつかむ。

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