広島・中村奨 プロ初3打点、今季初先発マスクで4年ぶり交流戦カード勝ち越しに貢献

 お立ち台で笑顔を見せる中村奨(撮影・立川洋一郎)
 日本ハムに勝利し会沢(左端)とがっちり握手を交わす中村奨(撮影・立川洋一郎)
 5回、走者一掃となるライトオーバーの適時二塁打を放つ中村奨(撮影・立川洋一郎)
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 「広島6-3日本ハム」(2日、マツダスタジアム)

 今季初めて先発マスクをかぶった広島・中村奨成捕手(22)がプロ入り初の1試合3打点と躍動。チームの1018年以来、4年ぶりの交流戦カード勝ち越しに貢献した。

 五回、3点を勝ち越してなおも2死満塁から、右越えに走者一掃の適時二塁打。「打つ気持ちは常にあるし、相手を『探らない』ように自分のスイングをする気持ちだけだった」。球場全体を熱気に包み、試合の主導権を大きく引き寄せた。

 守備では三回に相手の重盗で先制点を献上するも、五回は今川の二盗を阻止。力強く正確なスローイングを見せつけ、先発・九里を懸命にリードして支えた。「久しぶりのスタメンマスクだったので、すごく張り切っていきました」と初のお立ち台では笑みがこぼれた。

 若武者の働きに佐々岡監督も満足げ。打撃面に加え、今季チームの捕手陣が苦しむ盗塁阻止率の向上を狙った起用だったと明かし「きょうは思い切ってスタメンで出しましたが、本当に九里と話し合いながら。期待に応えてくれた。しっかり(盗塁を)刺してくれたし、打撃でも」と高く評価した。

 「今日みたいなプレーを続けていけたらなと思います。やっぱり試合に出たいので」と中村奨。躍進を目指す5年目の今季、貪欲に結果を求めていく。

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