広島またレイ禍 完封負け今季4度目 ソフトBに敵地5連敗 佐々岡監督「切り替えて」
「ソフトバンク7-0広島」(27日、ペイペイドーム)
スコアボードに9個の「0」が並んだ。カープが得点圏に走者を進めたのは七回の一度だけ。連打はなく、単打3本に抑え込まれた。佐々岡監督はレイについて「球の強さがあったし、初回からああいう展開になったので、打っていくしかなくなった」と表情を曇らせた。
手玉に取られた。150キロ超の直球やツーシームに押され、カットボールやカーブにも苦しんだ。二、三回と2死から安打を放つものの攻めきれない。七回1死一、二塁では坂倉が二ゴロ併殺打に打ち取られた。
昨季の対戦でも8回4安打1失点に抑えられた。朝山打撃コーチは「球持ちが良い分、真っすぐはスピードガンよりさらに早く感じる。なかなか捉えることができなかった」と振り返った。
序盤にリードを広げられ、今季のスタイルである粘り強くつなぐ攻撃が影を潜めた。24日のロッテ戦に続き、今季4度目となる完封負け。敵地でのソフトバンク戦は18年の日本シリーズを含め5連敗になった。
“鬼門”の交流戦は1勝3敗スタート。指揮官は「ソフトバンクに勝てていないので、(28日は)森下でしっかりと勝てるようにやっていきたい。切り替えてやっていくしかない」と力を込めた。チームが勢いに乗るためにも攻撃陣の奮起が欠かせない。