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カープ遠藤 悪夢払しょくの自身3勝目 七回途中2失点で交流戦チーム初星

 「広島5-2ロッテ」(25日、マツダスタジアム)

 あの日の悔しさは、少し消えただろうか。広島・遠藤淳志投手(23)が6回1/3を4安打2失点の好投で3勝目を挙げ、チームに交流戦初勝利をもたらした。前回17日の巨人戦では、プロ初完封目前から悪夢の逆転サヨナラ負けを喫した右腕。敗北を糧にまた一歩、前に踏み出した。

 自らの右腕で、苦い過去を振り払った。ベンチ前で、仲間の祝福に笑顔で応える姿がまぶしい。待ちわびた雪辱の機会でつかんだ価値ある白星。遠藤が6回1/3を4安打2失点にまとめ、今季3勝目を手にした。お立ち台では「ホッとしました」と、白い歯を見せながら本音をこぼした。

 最大のヤマ場は2点リードの六回。安打と自身のけん制悪送球なども絡み、2死一、三塁と一発逆転のピンチを迎えた。ここでマーティンを空振り三振に斬り、右手でガッツポーズ。球場全体を熱気に包んだ。「一人一人、丁寧に投げていくことができた。自分にとって成長だと思う」と納得の表情で振り返った。

 三回から五回まで無安打投球で、失点はソロ本塁打2本。直球で打者を差し込み、初球のカーブで緩急を付けた。佐々岡監督も「前回、あと一歩で悔しい思いをしたけど、試合をつくってくれた。本塁打は浴びたが、球の強さもキレもあった」と評価を与えた。

 前回登板は17日、宇都宮での巨人戦。先発して八回まで相手打線を無失点に封じ、プロ初の完封勝利まであと1イニングに迫っていた。だが九回に無死満塁のピンチを招き、途中降板。チームはその後、悪夢のサヨナラ負けを喫した。

 無念さをかみしめ、自分を奮い立たせた。「試合が終わって次の日まで悔しい気持ちがあった」。大瀬良からはLINEをもらい「『後ろを向くのではなく前を向いて次につなげよう』と言ってもらった」。周囲の気遣いも力になった。「助言をくれる先輩方のために、しっかり投げることが恩返し」と力強く言い切る。

 プロ5年目で、この日が交流戦初先発。チームは昨年、交流戦で先発投手に一度も白星が付かず、苦戦を強いられた。交流戦で先発投手の勝利は、球団で19年6月25日・楽天戦での九里以来。パ・リーグ相手の初勝利を自信にし、次戦に視線を向ける。「野手の先輩方に助けられてばかり。次は『僕で勝つ』という気持ちを持ってマウンドに上がりたい」と遠藤。黒星の重みに耐えた若武者が、今後も白星を積み上げていく。

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