広島・坂倉 最強5番だ 一発締め!OP戦8試合7打点「いいイメージ持っていきたい」

 「オープン戦、広島3-8ソフトバンク」(20日、マツダスタジアム)

 広島・坂倉将吾捕手(23)が四回に左腕・大関から右中間スタンドに運ぶオープン戦1号。昨季12本塁打中わずか1本だった左投手からの一発にさらなる飛躍が期待される。上半身のコンディショニング不良でキャンプは2軍スタート。オープン戦も8試合の出場にとどまったが、チーム最多の7打点と勝負強さは健在だ。

 四回。左腕・大関の初球147キロが坂倉の顔面付近を襲う。荒れ球にも動じるところはなかった。

 「もう、当たってでも振りにいこうと思いました」

 言葉通り2球目、146キロを右中間スタンドまで運んでみせた。

 昨季から左投手と対戦する際にオープンスタンスで構えるようになった。その効果は結果に表れ、対左投手は打率・324と右投手のそれを上回った。だが、本塁打は1本。残り11本はすべて右投手からだった。

 「そんなに気にしてはいなかった。開幕も左投手。いいイメージを持っていきたいなと思います」

 25日・DeNA戦の開幕投手は左腕の東。最高のイメージを持って本番に臨めると捉えた。

 開幕だけではない。左から本塁打が打てれば当然、本塁打の増産が期待できる。昨季はリーグ2位の打率・315、バットコントロールに長打が増えれば、セ界の投手は震え上がるしかない。

 「ホームラン打者ではないので。確率よく強いスイングで捉えていければ、こういう結果も生まれてくると思う。どちらかというと確率をしっかりと上げていって、ああいうことが起きればいい」

 上半身のコンディショニング不良でキャンプは出遅れた。オープン戦出場は8試合にとどまった。それでもチーム最多の7打点。今季も5番起用が確実視される中、勝負強い打撃はチームにとって何より頼もしい。

 「チームのためになる安打とかホームランとか。犠牲フライとかセカンドゴロが1点になれば、僕にとってもチームにとってもプラスになる。そういう打撃をオープン戦では心がけて、打点もしっかりと挙げられている。そこは継続してやっていきたい」

 打線は鈴木誠也という大きな柱を失った。坂倉にとっては共に戦った5年間、数々の助言をもらった偉大な先輩でもある。

 「数え切れないほどある。言われたことは頭に残して応用していければ」

 さらなる飛躍が期待される6年目。“最強の5番”の2022年がいよいよ始まる。

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