【石原慶幸氏の眼】広島・黒原は気持ちも強い投手

 「練習試合、巨人1-2広島」(19日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 広島ドラフト1位の黒原拓未投手(22)=関学大=が圧巻の3者連続三振デビューだ。19日、巨人との練習試合で対外試合初登板し、六回に八百板、大城、増田陸をいずれも空振り三振に斬った。

  ◇  ◇

 黒原はシート打撃から今日までの間、試行錯誤していた。今日はそれまでのクイック投法から、右足を上げる形で投げ、結果的に3者三振が取れた。自信にしていい。シート打撃とはいえ、打たれた次の登板でこうして結果を出せるというのは非常にいいこと。気持ちも強い投手だと思う。

 球速はMAX150キロを記録したと聞いた。スピードガンよりも空振りが取れているのを見ると、いいボールがいっていたのではないか。左打者の内角も直球で攻められていた。大城の空振り三振なんかはフルカウントからのカットボール。振れるところに投げられていた。良い面が見られた。

 松本はずっと安定した投球を続けている。これからは対外試合で投げた自分の感じと、色んな情報をもらいながらやっていけばいい。順調に来ている。

 ただ、結果が出たからすぐに戦力になると判断するのは早計。キャンプ、オープン戦は試す時期。特に新人は初めての打者ばかり。経験と自信と反省を繰り返しながらやっていってほしい。

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