広島・堂林 打棒復活 誠也の穴埋めへ“原点回帰”データから見つめ直した「野球の基本」
広島・堂林翔太内野手(30)が28日、マツダスタジアムで行われた合同自主トレに参加。復活を懸ける今季に向けて打撃修正に取り組んでいることを明かした。24日までは鈴木誠也らと沖縄でトレーニング。打棒復調で“誠也の穴”を埋める。
堂林は室内練習場でノックを受けていた。小園、林、石原、宇草。気がつけばみな自分より若い。だが、負けてはいられない。
24日まで沖縄で鈴木誠らと自主トレを行った。昨季は打率・190、0本塁打、5打点の不振に終わった打撃をデータから見つめ直した。
「打球方向が明らかにレフト方向に傾いていた。上半身に頼っていた。下から(上半身へ)つながっていなかった。飛距離も落ちていた」
知らず知らずのうちに強引な打撃が身についていた。崩れた打撃を修正するのは基本に立ち返ることだと気づいた。
「野球の基本はセンター返し。トレーニングも打撃につなげるトレーニングばかりをやってきた。良くなってきた。いい自主トレになったと思います」
“ポスト鈴木誠”としてだけでなく、左打者の多い打線を見ても右打者である堂林への期待は大きい。
「誠也の穴はそう簡単に埋められるものじゃないけど、自主トレも近くでやらせてもらいましたし、すごさというのは、分かっている。しっかり結果を出さないといけないなと思っている」
プロ13年目。自覚は十分。やるべきことは分かっている。
「いい顔で今年のオフに会えたらいいなと思っています」
さわやかな笑顔に手応えを感じさせた。