広島・玉村 ソフトバンク和田に弟子入り合同自主トレ実現「全部聞きたい」

 広島の玉村昇悟投手(20)が19日、ソフトバンク・和田に弟子入りし、来年1月に合同自主トレを行うことを明かした。この日は「マクドナルド野球・ソフトボール体験会サポートプロジェクト」に参加した左腕。来季プロ20年目を迎える鉄腕からイズムを吸収し、さらなる飛躍を誓った。

 鉄腕から匠(たくみ)の技を学ぶ。ソフトバンク・和田に弟子入りを志願した玉村は「聞けるところは全部聞きたい。調整法とか、投球での意識とか。何かヒントになればいい」と目を輝かせた。

 面識はなかったが、「和田さんと練習がしたいと大瀬良さんに話をしたら、いろいろとやっていただいた」。エースが仲介役を引き受けてくれたことで1月上旬に長崎での合同自主トレが実現した。

 今季は4月29日・DeNA戦でプロ初登板初先発を果たすと、その後は先発ローテを守り抜き17試合に登板。4勝7敗、防御率3・83の成績を残した。しかし、「変化球に頼ったところもあった」。反省点も浮き彫りになり、直球の重要性を改めて実感したという。

 メジャーも経験したNPB通算143勝を誇るベテラン左腕からは質の高いストレートの習得法を学ぶ構えだ。「制球もそうですし、伸びやキレがあって空振りが取れる。うまく生かすことができたらいい」と意欲を示した。

 この日は中村奨とともに尾道市内の小学校を訪れ、野球教室を行った。40人ほど集まった小学生を前に、約1時間半指導。キャッチボールやティー打撃などを行い、一緒に汗を流した。「自分が野球を始めた頃を思い出して楽しかった。みんなと一緒にプレーできるまで現役でいられるように頑張ります。来季は規定投球回を目指し、けがせずに1軍で投げたい」と息の長い選手になることを掲げた20歳。球界屈指の技術を吸収し、さらなる飛躍を遂げる。

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