阪神 4番・大山で後半戦逆転開幕「全員で勝ち切れた」七回一挙4得点 夏ロード白星発進で首位堅守

 「ヤクルト3-4阪神」(31日、神宮球場)

 プロ野球は5試合が行われ、後半戦がスタートした。阪神は0-3の七回、一挙4得点を奪い逆転に成功。巨人との同率首位を守った。下半身のコンディション不良でスタメンを外れた森下翔太外野手(25)が、七回代打で登場。劣勢の空気を変える四球を選ぶと、中野の犠飛、佐藤輝の適時二塁打で1点差に。なおも2死二、三塁から大山悠輔内野手(31)が試合を決める2点適時打を放った。4番の一振りで後半戦開幕戦を飾った阪神はリーグ連覇へ夏ロードを突き進む。

 鳴り物が禁止された午後10時以降も、虎党の一体となった声が神宮の杜に響いた。「大山ありがと~」。心地よい夏の夜風を浴びながら、殊勲者は感謝の言葉を受け取る。どんなときも、全員でカバーするのが真の強さ。最強クリーンアップの“長男坊”が後半戦の“快幕”を導いた。

 「チーム全員でつなげてつなげて、回してくれた打席だった。才木も序盤に3点取られてしまいましたけど、その後ゼロで粘ってくれていたので、何とかしたい思いがありました」

 つながれた思いに応えた。0-3の七回に1点差まで詰め寄り、なおも2死二、三塁。「セカンドランナーの輝明(佐藤)をかえすだけだと思っていた」と3番手・阪口が1ストライクから投じた外角154キロを逆方向へとはじき返した。打球は右翼手の前に弾み、三走・近本に続き佐藤輝も生還。試合をひっくり返す一撃に、一塁上では珍しく、右手を高々と上げて笑顔でガッツポーズを決めた。

 チームの危機に奮起した。この日は下半身コンディショニング不良で森下がベンチスタートとなり、今季7試合目となる3番・佐藤輝、4番・大山という布陣。5月31日・ロッテ戦(ゾゾ)以来2カ月ぶりとなる4番には「何とも思ってないです」と意に介さなかったが、大黒柱として期するものはあった。

 「長いシーズンがある中で、いろんなアクシデントもありますし、予測できないことがたくさんありますが、全員でカバーしながら一戦一戦、戦っていきたい」

 特別な舞台が、後半戦への活力にも変わった。28、29日にはオールスターに出場し、第1戦では球宴1号もマーク。「いろんな話ができましたし、すごく収穫のある、勉強になった試合。全てが僕にとっての財産ですし、これからの野球人生に生かしたい」と結果以上に得るものが多かった充実の2日間となった。

 真剣勝負に戻った後半戦初戦も、第1打席から安打を放ってマルチ安打とし、軽快にスタートダッシュ。「本当に苦しい試合でしたけど、全員で勝ち切れた。どんな形であれ最後に勝つことが大事」。球団初のセ・リーグ連覇へ、一丸で臨む勝負の後半戦-。その中心に背番号3がいる。

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