広島・佐々岡監督 強いカープ取り戻す『走って守る』古葉野球継ぐ

 スタンドから練習を見守る佐々岡監督(撮影・立川洋一郎)
 古葉監督
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 広島の名将・古葉竹識氏の逝去を受け、16日、佐々岡監督は言葉を詰まらせた。「まだ実感が…。『ササ頑張れ』と、本当に優しい言葉をかけてもらって」。19年オフの監督就任直後に行われたOB会で背中を押された。その笑顔と声をはっきり覚えている。

 島根県出身。少年時代、テレビなどで見る赤いユニホームに心を奪われた。チームの先頭に立っていたのが古葉監督だった。

 「強いカープをずっと見てきた。『カープの選手になりたい』という夢を持たせてもらったのは、監督のカープ野球だった」

 夢をかなえた右腕は今、指揮官としてチームを預かる。だが、就任2年目の今季も4位。チームは3年連続Bクラスに終わった。

 強いカープを取り戻すことが、佐々岡監督に課せられた使命だ。目指すのは古葉監督が築き上げた野球。「自分が目標としている『守り勝つ』というか、『走って守る』。またそのカープ野球をしたい」と力を込めた。

 8日からの秋季練習では若手の底上げに力を入れる。走塁練習にも力を入れて、機動力野球の復活も目指している。

 「今年、こういう結果だった。残念に思いながら天国に行かれたと思う。本当に強いカープを取り戻さないといけない」。佐々岡監督は視線を上げて決意表明した。

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