広島 小林18歳新人11・1先発デビュー濃厚 ヤクルト戦に決意

 広島の小林樹斗投手(18)が30日、マツダスタジアムでの指名練習に参加した。今季最終戦となる11月1日・ヤクルト戦(神宮)で先発デビューが濃厚だ。高卒1年目でのプロ初登板初先発は、12年の戸田以来。20年度ドラフト4位で智弁和歌山から入団した若鯉は、結果を恐れずに思い切って腕を振り、4番・村上らと勝負すると意気込んだ。

 笑顔があった。マツダスタジアムの芝生の上で、小林は生き生きとキャッチボールなどで汗を流した。自らの手で勝ち取ったプロ初登板初先発。あとは目の前の打者に向かって腕を振り抜くだけだ。

 「ファームでやってきたことを出せるようにしたい。それ以上(の力)は出ない。何とか勝ちにつなげる投球をしたい」

 26日にヤクルトが優勝を決めた。それを受け、佐々岡監督が1軍抜てきを決断した。指揮官はこの日、休日を返上し視察。ブルペンでの投球練習を見つめ、キレのある球に明るい未来を感じ取った。

 対峙(たいじ)するのは王者・ヤクルトだ。自身の現在地を知るためにはピッタリの相手。「村上さんとか。自分の持っているものがどこまで通用するのか」。最速151キロの直球を軸に攻めの投球を貫く覚悟だ。

 球数や投球回は決まっていないが、佐々岡監督は「行けるとこまで全力で。打たれる、打たれないは二の次。打たれても勉強。それが2年目への一歩になる」と背中を押した。

 8月まで強化指定選手として体力強化などに励んできた。9月から実戦登板が本格化し、メキメキと力を付けた。みやざきフェニックス・リーグでは3試合に先発し防御率2・37をマークした。

 小林は「1年目から1軍で投げたい」と言い続け、有言実行を果たす時がやってきた。高卒1年目でのプロ初登板初先発は12年の戸田以来。白星をつかめば06年の斉藤悠葵以来となる。「楽しみながら結果も求めたい」。18歳の若鯉は、目を輝かせて言葉を紡いだ。

 ◇小林樹斗(こばやし・たつと)2003年1月16日生まれ、18歳。和歌山県出身。182センチ、86キロ。右投げ右打ち。投手。智弁和歌山から20年度ドラフト4位で広島入団。今季ウエスタンでは、9月29日・オリックス戦で敗戦投手となったものの8回2失点の内容を見せるなど、8試合で2敗、防御率3.30。

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