「阪神２－４広島」（１７日、甲子園球場）

　広島・鈴木誠也外野手（２７）が、１試合２本塁打の働きでチームの３連勝をけん引。本塁打の数が３８本となり、３９本でリーグトップの村上（ヤクルト）、岡本和（巨人）に１本差に迫った。

　２点リードの四回は１死で秋山のカーブを捉えて左中間へ３７号ソロ。１点差の八回は２死で、アルカンタラの１５４キロを左中間へ突き刺した。七回に２点を奪われて、１点差となっていただけに価値ある一発。２本目には「振ったら、たまたま当たった感じです。（阪神側が）押せ押せの雰囲気になっていたので、そこで甘い球を振り抜けたのは良かった」と振り返った。

　３試合連続本塁打で打率は・３２５に上昇して、首位打者をキープ。“２冠”も射程圏に捉えている。佐々岡監督も「２点取られたところでの（八回の）１発も大きかったし、味方チームですけど、（勢いを）止められないくらいの素晴らしい打撃をしていますね」と賛辞を惜しまない。

　チームは３連勝で試合のなかった巨人とのゲーム差を２・５に縮めた。頼れる主砲が、残り７試合も打線を引っ張る。