広島・栗林 新人30S 90年与田15年山崎以来の史上3人目
「中日2-5広島」(7日、バンテリンドーム)
ついに大台に到達した。広島のルーキー・栗林が九回を1回無失点に抑え、1990年の中日・与田(31セーブ)、2015年のDeNA・山崎(37セーブ)以来、3人目の快挙となる新人30セーブをマークした。
中日との今季最終戦。地元の愛知で30セーブを決め、「家族も応援に来てくれていた。本当に身近な方がたくさんいる中で達成できて、勝ったのが良かった。うれしいです」と喜びの声を口にした。
先頭の石垣を左飛、続く桂を150キロ直球で三振に仕留めると、最後は代打のA・マルティネスを左飛。リズム良く、簡単に三者凡退に料理した。佐々岡監督は「守護神として、よく投げてくれて、チームに貢献してくれている」と賛辞を惜しまなかった。
誕生日や記念日には妻が好物を作ってくれる。25セーブ目を挙げ、永川が持つ球団新人最多セーブ記録に並んだ際にはケーキを振る舞ってくれた。「おいしく食べています」。この日は父が球場に駆けつけるなど、家族の応援が大きな支えとなった。
新人の連続セーブ記録も13にまで伸ばした。「セーブ機会や勝ちで回ってきたら失敗しないことが仕事だと思う。自分の仕事を全うできればいい」と意気込んだ黄金ルーキーがさらなる高みを目指して歩みを進めていく。