広島・鈴木誠也V打感慨 床田とお立ち台「同じタイミング。2軍寮で過ごした」

 「広島2-0巨人」(21日、マツダスタジアム)

 広島が床田のプロ初完封勝利でチームの連敗を2で止めた。

 鈴木誠の表情が緩んだ。同学年の床田と並んでヒーローインタビューのマイクを握った時だ。「こうやってお立ち台に立ててうれしい」。感慨に浸る言葉に、球場は大きな拍手に包まれた。

 高めた集中力でもぎ取った。0-0の六回1死一、二塁。高めに抜けたフォークを中前へ運んだ。左腕に勇気を与える先制打。4番の仕事だった。

 「僕の大嫌いな得点圏で回ってきた(笑)。みなさんどうせ、打たないだろうなと思っていたと思うんですけど、期待を裏切れて良かった。みたか、という感じ」とジョークで笑いを誘った。

 「ケガをした時も同じタイミング。2軍の寮で過ごしてきた」

 17年8月23日のDeNA戦で右足首を骨折。2軍の大野寮でリハビリを開始した時、床田の姿もそこにあった。左腕は同年7月に受けた左肘のトミー・ジョン手術から復帰を目指していた。思いは同じ。互いに悔しさを力に変えて歩んできただけに、喜びは大きかった。

 9月も白星より黒星が先行する。「連敗が多くて歯がゆい試合を送っている。みなさんに良い思いをさせてあげられるように頑張ります」。主砲は力を込めた。残り29試合。勝利を数多く届ける。

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