広島・大瀬良、粘っコイ6勝!後半戦3戦3勝 6回6安打2失点で虎封じた

 「広島6-4阪神」(27日、マツダスタジアム)

 広島の大瀬良大地投手(30)が粘りの投球で今季6勝目をつかんだ。102球を要しながらも要所を締め、6回6安打2失点(自責点1)。これで後半戦は3戦3勝と負けなしで、前半戦から続く自身の連勝も4に伸ばした。チームは接戦を制して2連勝。首位・阪神を相手に、カード初戦をもぎ取った。

 正念場は序盤に訪れた。三回、2点目を失ってなおも1死満塁のピンチ。大瀬良はギアを上げた。これ以上、リードを許すわけにはいかない。

 「ここを切れば流れが来ると思って、全力投球で勝負しました」

 相手の主砲・大山にカウント2-2から内角高めに、147キロ直球を投げ込み二ゴロ併殺。前回13日の対戦で被弾した相手を封じ、マウンドで何度も右拳を握ってこん身のガッツポーズで喜びを表現した。

 耐え抜いた。二回、2死からロハスに左翼スタンドへ先制ソロを被弾。5回で90球を費やしたが、決定打は許さなかった。味方が逆転した直後の五回は2死一、三塁で大山を三ゴロ。無失点で切り抜け、再びガッツポーズを繰り出した。

 三者凡退は初回と六回だけ。それでも首位を走る猛虎打線を6回6安打2失点(自責点1)。前回13日は直球で押したが、この日は変化球主体に組み立てを変えたことも奏功。これで後半戦は3戦3勝。前半戦最後の7月12日・中日戦から続く自身の連勝を4に伸ばした。

 昨年9月に右肘を手術。戦列を離れても、チームを思う気持ちは変わらなかった。1軍の試合をテレビで見ながら、登板する後輩投手の様子は細かくチェックした。「『いつもより汗の量が多いな』とか、『ベンチに戻る表情がさえないな』とか、そういう時には連絡しました」

 わずかな変化に気付くことで、送ることができる助言もある。グラウンドを離れても、仲間へ尽力する姿勢を貫く。現在は2軍で調整する会沢とも連絡を取り、状態を尋ねている。正捕手が戻ってくるまで、勝利を積み上げていく覚悟だ。

 前回登板から中7日でカード頭を任され、任務を遂行。その姿に佐々岡監督は「柱として試合をつくってくれている。乱れるところはあったが、ここぞの集中力、粘り強さはさすが」と評価した。

 上位浮上へ一戦必勝で臨む後半戦の戦い。「後半戦はチームの力になりたいと思って日々過ごしている。毎試合(それを)できるように」と大瀬良。エースは簡単に倒れない。

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