広島・玉村 フレッシュ球宴で堂々の1回0封 全球直球勝負!!後半戦反撃へ弾み
「フレッシュオールスター、全ウエスタン1-3全イースタン」(15日、坊っちゃんスタジアム)
広島の玉村昇悟投手(20)がフレッシュオールスターに初出場し、四回から全ウの3番手で登板。全球直球勝負で1回を無失点に抑えた。シーズン前半戦はプロ初勝利を挙げるなど先発ローテの一角を担った高卒2年目左腕。球宴での経験を成長への糧とし、5位に低迷するチームを救う。
テンポ良く堂々と腕を振った。1回無失点に抑えた玉村は「楽しめたかなと思います」と充実感を口にした。
四回からマウンドに上がると「いい打者というのは知っている。力勝負はこういう時しかできないので、できて良かった」。同じ高卒2年目のDeNA・森を空振り三振に斬ると、続く日本ハム・万波を投ゴロ。西武・渡部には左前打を浴びたが、直後に二盗を試みた敵軍の主砲をチームメート・石原が正確な送球で刺した。投じた7球は全て真っすぐ。試合前に女房役と話し、直球勝負で挑むことを決めていた。
人見知りな性格もあり、他球団の選手が集う雰囲気には「苦手でした」と苦笑い。それでも同学年の阪神・西純、及川らと談笑するなど、若手の祭典を楽しんだ。
玉村にとっては充実の前半戦。4月29日のDeNA戦でプロ初登板初先発すると、5試合目の6月18日・DeNA戦で待望のプロ初勝利を飾った。今では先発ローテの一角を担い、2勝3敗、防御率3・26と安定した数字を残している。
チームは5位に沈んでいるが、巻き返しに向けて若き左腕の力は必要不可欠だ。「失敗も収穫もあった。体作りを含めて、まだまだ成長していけるようにしたい」。自信を持ってストレートを投げ込んだ経験を力に変え、さらなる高みを目指していく。