広島・坂倉 3連勝呼んだ!4号3ラン&今季2度目4打点 後半戦反攻のキーマンだ

 3回、勝ち越し3ランを放ち、鈴木誠(奥)の祝福に笑顔を見せる坂倉(撮影・立川洋一郎)
 3回、右中間へ勝ち越し3ランを放つ坂倉
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 「広島8-3中日」(13日、マツダスタジアム)

 広島の坂倉将吾捕手(23)が、今季2度目の1試合4打点と躍動した。同点の三回に決勝の勝ち越し4号3ラン。五回も左前に適時打を放って、5番打者としての役割を十分に果たした。若鯉の活躍に支えられ、チームは4月24~27日以来の3連勝。前半戦最後の3連戦は2試合目で、カード勝ち越しを決めた。

 スタンドからの声にも後押しされながら、高く舞い上がった打球が伸びていく。坂倉の放った滞空時間の長いアーチが本拠地に架かると、球場全体が揺れた。日増しに高まる、勝負強さと信頼度。チームを3連勝へといざなった4号3ランで主役を張った。

 伸び盛りの若鯉。その真骨頂は同点の三回に発揮された。2死一、三塁で福谷の真ん中に入った直球を逃さなかった。右中間スタンドギリギリに打球が吸い込まれると、球場は大興奮に包まれた。

 本人は「前の打席でやられていた。やり返すという思いで打席に立ちました」と打者としてのプライドを言葉に乗せた。初回、先制してなお2死二塁で力のない左飛に倒れた。次の打席で挽回する姿こそ、坂倉の非凡さ。また、今季3本のアーチは全て逆方向。初めて右方向に、かっ飛ばした。

 三回は無死一、二塁から小園が右前打を放つも二走・野間が本塁で憤死。鈴木誠も遊ゴロで凡退していた。無得点なら相手に流れが傾く。そんな雰囲気を見事に振り払った一発に、佐々岡監督も「本塁タッチアウトがあってからだからね。流れを呼び込んだね」と満足げにうなずいた。

 五回は1死一、二塁で左前適時打。これで自己最多だった昨季の26打点に並び「チャンスで頑張りたい、というのは思っている。良かったと思います」。19試合続けて5番で先発出場。主砲・鈴木誠の後を打つ重圧と向き合いながら日々、成長の足跡を刻んでる。

 守備では初回、先頭・京田の一、二塁間への打球に「奇跡的に(ミットに)入りました」と懸命に腕を伸ばし好捕。先発・九里が二回に被弾するとマウンドに駆け寄って激励した。捕手と一塁を兼務する中、献身的な姿勢で仲間を鼓舞する姿が頼もしい。

 チームは4月27日以来、今季3度目の3連勝。きょう勝てば今季初の同一カード3連勝で、前半戦を4連勝で終えられる。「しっかり勝って前半戦を終われるように。チームのためになる一本を多く打てるように頑張りたい」と坂倉。頼れるバットマンが、真夏の反攻を支えていく。

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