広島・ドラ3大道 先発初勝利&初安打初打点 5回2/3を5失点

 中日打線を相手に力投する大道(撮影・立川洋一郎)
 先発初勝利を果たし、ガッツポーズする大道
 2回、右中間へ2点適時二塁打を放つ
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 「広島11-5中日」(26日、マツダスタジアム)

 特別な1勝だ。広島のドラフト3位・大道(八戸学院大)は「うれしい」と言葉を紡いだ。先発に配置転換され3試合目で手にした先発初勝利。5回2/38安打5失点。山あり谷ありでつかんだ白星だけに思いがこもった。

 本調子ではなく指先が乱れた。それでも要所は締めた。三回1死一、三塁では高橋周を遊ゴロ併殺打。打たせて取り、ピンチを切り抜けた。

 5回無安打無失点だった11日のオリックス戦とは対照的に、20日のDeNA戦は3回2/36安打8失点でKOされた。

 「この打者だったら、ここでカウント取ったりというふうに話し合った」。この日に向け、前回もバッテリーを組んだ石原と会話を重ねた。打者を抑えるという目的のために図った意思疎通。考えを共有できたことも粘りの投球につながった。

 バットでも貢献した。二回に勝ち越しの2点適時二塁打を放ち、プロ初安打、初打点をマーク。甘い球を一振りで仕留めた鋭いスイングが、決勝打につながった。

 初めて経験する六回に4点を失いマウンドを降りたが、「どんどん攻めて生きの良い感じでいきたい。長いイニングとは考えずに、1回1回を抑えた結果が、きょうみたいに五回終わっていたというふうになれば良い」。ただひたすらに腕を振り抜き、勝利への道を切り開いていく。

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