広島・玉村、プロ初星またお預けも6回0封!佐々岡監督「勝たせてやりたかった」

 「ソフトバンク1-1広島」(10日、ペイペイドーム)

 思い切り左腕を振った。六回2死一塁。フルカウントから柳田に投じた100球目だ。「四球は嫌な場面。抑えられるようにと思って」。145キロ直球で見逃し三振を奪った玉村は、充実感をにじませてマウンドを降りた。

 福岡の地で躍動した。安打と四球で得点圏に走者を背負った三回2死一、二塁では、栗原を一直に仕留めた。同じ福井県出身で対戦を熱望していた存在。緩急自在の投球で3打数無安打に封じ、仕事をさせなかった。

 “五回の壁”も乗り越えた。過去3度は、五回に交代を告げられ、いずれも黒星を喫していた。「いろんな経験ができて成長できた」。目の前の打者しか目に入らなかった初登板を経て、今は余裕を持って周囲を見渡せる。登板を重ねる度に成長曲線は上昇カーブを描き、堂々たる6回3安打無失点だ。

 塹江が八回に同点打を浴び、プロ初勝利は手からこぼれた。佐々岡監督は「勝たせてやりたかった。でも自信になると思うし、次につながる。全球種を腕を振った中で制球できていた。成長しているなと感じました」と賛辞の言葉を惜しまなかった。

 与えられたチャンスで確実に存在感を示してきた。「強い相手を抑えられたことは自信にしたい」と20歳の左腕。この日につかめなかった記念星は、手の届くところにある。

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