広島・田中広「本当に野球をやっていいのか」 選手会長が複雑な胸中明かす

 ノックを受ける田中広(球団提供)
 打撃練習を行う田中広(球団提供)
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 広島の田中広輔内野手(31)が22日、コロナ禍に見舞われたチームの苦境に、複雑な胸中を明かした。選手会長は事態を踏まえ、感染予防の徹底と、試合再開に向けた準備を進める姿勢を示した。

 さまざまは思いが交錯した。球団では22日までに計11人がコロナに感染。この非常事態に田中広は「まずはこのチームに(陽性者が)出てしまったということをしっかり受け止めて。より一層、気を引き締めて過ごしていきたい」と神妙な面持ちで語った。

 21日からの阪神3連戦が中止となり、チームはこの日から個別練習を開始。「本当に野球をやっていいのか、という思いにもなった」と揺れる胸中を明かした。

 先行きは不透明な状況。それでも、いざ試合再開となれば覇権奪回を狙う真剣勝負が待ち構える。心のスイッチを保ちながら準備するのも、プロ野球選手としての使命。「心配な部分はあるが、やらなきゃいけないこと。十分に注意しながらプレーしていきたい」と自身に言い聞かせるように強調した。

 試合が再開される日に向け「ケガをしないように、準備はしていきたい」と田中広。再び全力で戦える日を見据え、調整を続ける。

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