広島22歳の高橋昂2勝目 左肘の術後最速147キロ計測「まだまだこれから」

 「広島9-2DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 大きく息を吸って高橋昂がギアを一段、上げた。3-0の三回、2点を失い、なおも1死二塁の場面だ。一打を許せば、振り出しに戻る試合の分岐点。高めた集中力で左腕を振り抜き、さらなる追加点を許さなかった。

 「一発がある打者なので。もちろん、慎重に行きながら自分の球を投げ込むことを考えました」

 佐野は直球で捕邪飛。ソトは高低に投げ分け中飛に打ち取った。この回のピンチは、羽月の打球判断ミスからつながったものでもあった。仲間をカバーしチームを勇気づけた。

 6回4安打2失点で2勝目を手にした。佐々岡監督は「1軍に上がってからずっと試合をつくってくれている」とにっこり。好投を続ける若鯉のたくましさに目尻を下げた。

 二回、嶺井に投じた直球は147キロを計測した。19年に受けた左肘のトミー・ジョン手術後では、最速だ。球速が全てではない。それでも球威があることは武器になる。今後も直球にこだわり、磨いていく。

 シーズン2勝はキャリアハイ。先発ローテをこのまま守り抜き、さらなる白星を積み重ねていく意気込みだ。「まだまだこれから。チームの力になりたいと思っている」。22歳の若武者は、力を込めて前を向いた。

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