広島・佐々岡監督 誤算 遠藤2被弾、安部痛恨エラー、塹江も打たれて借金生活に

 勝ち越し2ランを浴び肩を落とす遠藤
 適時エラーにしてしまう安部(撮影・立川洋一郎)
 8回、山崎に勝ち越しの2点適時三塁打を打たれた塹江(左) 
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 「広島4-7ヤクルト」(22日、マツダスタジアム)

 スタンドからのため息を背に、広島・佐々岡監督はベンチを立った。引き分けを挟んで2連敗。2カードぶりの負け越し。勝率はついに5割を割る。3月26日の開幕・中日戦で黒星を喫して以来となる借金1となった。

 「悔しい」。指揮官は厳しい表情を浮かべ、シンプルな言葉で心模様を表現した。

 先発・遠藤が流れをつくれない。二回無死は塩見に先制ソロを被弾。同点に追いついた直後の三回は先頭に四球を与え、続く元山に勝ち越し2ランを許した。3回2安打3失点で降板。前回に続き試合早々での交代だ。「生きた球じゃない。自信なさそうに投げている」と佐々岡監督。2軍降格を決断した。

 ちぐはぐな展開は続いた。同点の六回は三塁・安部の適時失策で勝ち越しを許した。七回には再び同点としたが、八回は8試合連続無失点だった塹江が勝ち越しを許した。

 投打がかみ合わずに、悪循環が続いて敗戦。ただ、下を向いている時間はない。23日は東京に向かい、敵地で巨人と対戦する。「こういう状態の中で借金1というのをプラスに考えて。またあした、ジャイアンツとしっかり戦っていきたい」。気持ちを切り替えてチーム一丸で戦い、負の連鎖を断ち切っていく。

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