広島が借金生活に突入 安仁屋氏は鈴木誠の五回の打席に言及「積極性がほしかった」
「ヤクルト7-4広島」(22日、マツダスタジアム)
広島はヤクルトに競り負け、借金生活に突入。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)は3回3失点で降板し、2軍落ちが決まった先発の遠藤について「フォームが小さくなって手先で投げている」と指摘。攻撃面では五回の好機での鈴木誠の打席に「3ボールからでもバットを振っていく積極性がほしかった」と語った。
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遠藤はきれいに投げようとしすぎてフォームが小さくなっている。手先だけで投げているから制球力もつかない。左打者の外への球がいい例で、球を置きにいくから全部高めに抜けてしまっていた。
今のような状態ではもう一度、チャンスを与えても、また同じ繰り返しになると思う。2軍に行って精神面をリセットして、もう一度「打てるもんなら打ってみろ!」というぐらいの強い気持ちで思い切り腕を振ることを実践してきてほしい。
攻撃面で気になった場面があった。1点を追う五回1死二、三塁での鈴木誠の打席。カウント3ボールからの4球目、真ん中の直球を簡単に見逃した。この後、犠飛を放って打点は挙げたが、ここは3ボールからでもストライクが来たらバットを振っていく積極性を見せてほしかった。
ここ最近、チームはなかなか得点を取れず苦しい状況が続いている。こういう時だからこそ、4番自らがどんどんバットを振っていくことで打線を活気づけてほしい。鈴木誠に限らずクリーンアップの3人は3ボールからでもバットを振っていっていいと思う。