広島・大瀬良、抹消へ…エースにアクシデント 練習中コーチに背負われ…16日検査

 練習を途中で切り上げ、永川コーチに背負われてグラウンドを後にする大瀬良
 大瀬良のアクシデントに、外野に集まって話をする(左から)横山コーチ、佐々岡監督、永川コーチ、松原チーフトレーナー 
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 「阪神4-0広島」(15日、甲子園球場)

 ダブルショック…。広島の大瀬良大地投手(29)が下半身のコンディション不良で16日に出場選手登録を抹消されることが15日、決まった。15日・阪神戦の練習中のアクシデントで16日・中日戦の先発を回避。状態は明らかにされず、16日にも広島市内の病院で検査を受ける。チームはエース離脱のショックを引きずるかのように3試合連続完封負け。勝率5割に逆戻りした。

 ショックを引きずるかのように、打線はスコアボードに9つの「0」を刻んだ。3試合連続完封負け。試合前のエースの姿が影響を及ぼしたような敗戦だった。

 甲子園での試合前練習。大瀬良にアクシデントが発生した。全体でのウオーミングアップに入り、外野でキャッチボールとダッシュを行っていた右腕。他の投手とともに汗を流していたが、練習中盤に永川投手コーチにおんぶされて、グラウンドから引き揚げた。

 蔦木トレーナーは「下半身のコンディション不良。練習中にアクシデントがあった」と説明。突発的な症状かと問われると、「そういう感じかもしれません」と話した。

 大瀬良は15日のうちに帰広。16日に広島市内の病院で検査を受けることになった。復帰時期などの詳細は、検査後に明らかになる見込みだ。

 佐々岡監督は「抹消になると思う」と16日にも出場選手登録を抹消することを明かした。当初は中6日で16日・中日戦(バンテリン)の先発が見込まれていたが登板を回避。2軍調整中の遠藤が急きょ代役を務めることになった。

 大瀬良は開幕投手を務めた今季、ここまで3試合で2勝0敗、防御率0・89。下降気味のチームにとって、抜群の安定感を誇っていたエースの離脱は大きな痛手になることは必至だ。

 緊急事態はチーム全員でカバーしていくしかない。指揮官は「エースで開幕から調子が良かったし、本人は悔しそうな顔をして『すみません』と。責任感が強いし、一日でも早く治して帰ってきてほしい」と神妙な面持ちで早期の復帰を願った。

 大瀬良は昨年9月に右肘を手術。シーズン途中での戦線離脱を経験したからこそ、1年間通して先発ローテを守ることに強いこだわりを示していた。順調な滑り出しを見せていたエースを襲った緊急事態。大黒柱が軽症であることを、誰もが祈っている。

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