カープ投手陣安定し上々スタート 安仁屋氏「新人3投手がいい刺激を与えている」

 広島が開幕3カードを終え、5勝3敗1分けと上々のスタートを切った。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)は要因に投手陣の安定感を挙げ、「新人3投手が投手陣全体にいい刺激を与えている」と語る(記録は5日現在)。

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 開幕からの戦いぶりを見て感じるのは投手陣の安定感だ。防御率はリーグトップの2・14。チームの5勝すべてが先発に勝ち星が付いており、先発陣が役割をしっかりと果たし、リリーフ陣がリードを守るという、いい流れになっている。

 特にリリーフ陣は1年前の苦闘していた姿がうそのような充実ぶりだ。栗林、森浦、大道の新人3人が加入したことで厚みが増した。塹江やケムナ、島内も昨季の経験が力になり、自信を持ってマウンドに上がっている。勝ちパターンが2種類作れるんじゃないかと思うぐらい顔触れがそろっており、連投を避けられる投手起用ができるのも大きい。

 栗林もここまで5試合とも完璧な内容。安心して守護神を任せられる。直球で三振を取れるところが一番いいし、決め球のフォークも威力がある。キャンプ中に永川コーチからアドバイスをもらい、キレが良くなったということだが、周りの意見にも素直に耳を傾け、いいと思ったものはすぐに取り入れて自分のものにしていけるところも素晴らしい。栗林も含めて新人3人が投手陣全体にいい刺激を与えている。

 今から備えておきたいのが梅雨対策。この時期は開幕から蓄積されてきた疲労が出てくる上に、ジメジメとした天候でなかなか疲労も抜けない。スタミナ切れを起こしたり、体調不良も起こしやすい。対策としては、今の時期からしっかりと走り込んで下半身を強化しておくこと。梅雨は雨で走り込みの量も減ってしまうので、今のうちに“貯金”を作っておきたい。

 打線は菊池涼の好調が頼もしい。少し心配なのは田中広と堂林。田中広はバットが波打っているように見える。堂林は持ち味である初球から振っていく積極性が見られず、追い込まれてボール球を振らされるパターンが目に付く。調子の上がらなかったクロンは登録を抹消された。脇腹も痛めているのかもしれない。しっかりと再調整して、また1軍に戻ってきてもらいたい。

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