広島ドラ1栗林、今季守護神に決定 佐々岡監督「本人にも伝えた」
「オープン戦 ソフトバンク2-1広島」(19日、ペイペイドーム)
広島の「勝利の方程式」が19日、固まった。ソフトバンク戦後、佐々岡真司監督(53)が取材に応じ、守護神をドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)に託すと明言した。七回、八回のセットアッパーはケムナ、塹江、同3位・大道(八戸学院大)の3人を起用していく事も明かした。
本番モードで臨んだ開幕前最後の3連戦初戦は逆転負けで終えた。それでもブルペンでは九回の登板を信じてルーキー右腕が準備を進めていた。佐々岡監督は力を込める。「栗林を準備していた。きょうの練習前には本人にも伝えた」。守護神が決まった瞬間だ。
17日のヤクルト戦で九回から登板し、3人で打ち取った。対外試合は6試合で無安打無得点。許した走者は四球の1人と、ほぼ無双の投球を続けてきた。
150キロを超える直球に空振りを奪えるフォークがある。社会人時代に抑えを経験していることも大きい。「キャンプ中にある程度、決めた中でずっと試合に入っていた。自分としてはふさわしいかなと」。指揮官の思いに右腕が応えてきた。
昨季、救援陣の防御率はリーグワーストの4・64。勝ちパターンの再構築がV奪回へ最大の懸案事項だった。「大道が入ってくるのは当然。きょう3人(ケムナ、塹江、大道)に伝えてある」。勝利の方程式も25歳以下の若鯉に託す。
ルーキーの守護神抜てきは03年・永川以来、18年ぶりだ。「責任を取るのは僕なんだから、後は託すだけ。僕が決めたことなので思い切ってやりなさいと(伝えた)」。勝ちゲームの最終回、背番号「20」を信じてマウンドに送り出す。





