広島ドラ3大道、初失点も“プロ初セーブ” 守護神争い食らいつく

9回に登板し1イニング1失点の大道
最後を締めてナインとタッチを交わす大道(左から2人目)=撮影・立川洋一郎
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 「オープン戦、広島3-1日本ハム」(13日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト3位・大道温貴投手(22)=八戸学院大=が強い気持ちで右腕を振った。1点を失い、2点差となった九回2死一、二塁。渡辺を142キロの直球で空振り三振に仕留める。“プロ初セーブ”を記録し、チームを勝利に導いた。

 「ホッとした部分もありますし、本当に良い経験になりました」

 3点差の九回、マウンドへ。セーブがつく場面での登板は、この日が初めてだ。「甘かった」。2死後、松本剛に左翼へ二塁打を打たれ、野村には左前適時打を浴びた。対外試合5試合目にして初めて安打を許し、失点もした。

 弱気になっても不思議ではない状況を乗り越えた。「何かのコメントで監督、コーチが『打たれた後が大事』と言っていたので『よし、打たれた後が大事だ』と思って投げました」。キャンプ中に「腕を振っていかないと話にならない」と言い続けた右腕に、迷いはなかった。

 ケムナ、塹江、ドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)とともに守護神候補の1人だ。失点したものの佐々岡監督の期待は変わらない。「そう簡単にはいかないし、九回の難しさもある。評価?下がっていない。次の登板が楽しみ」と話した。

 カーブを初めて実戦で試し、谷口から空振り三振を奪った。課題と収穫を手にしたマウンド。次回登板にいかさないわけにはいかない。

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